Tech-on運営メンバーの増田です。
2021年8月23日(月)にオンライン開催となった
Tech-on MeetUp Online#6 のレポートです!

青森、静岡、そして沖縄のデジタル化事例
テレワークにより地方での働き方が注目されているいま、
地方では実際どういった形でITが利用されているのか、地方ならではのデジタル化をもっと知りたいということで
今回はENGINEER@LOCALをテーマとしてみました。
なお、お気づきになられた方もいらっしゃるかと思いますがタイトルの「vol.1」は2回目もやりたいという
完全に運営の意思です。(予定はまだない)
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今回もoViceを使っての開催です。
利用している勉強会・イベントもかなり見るようになってきており、そろそろ操作に慣れてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は最近M1のmacbookを買ったのですがoViceサクサクですね。良いです。前の2014年macでは正直oViceはギリギリでした。。
運営などでお気づきの点があれば、是非、Slackにも参加して、フィードバックいただけると嬉しいです!
ツイートまとめはこちらです。
沖縄セッション
(KDDI 栗木さん、バッカム 大田さん)

まずはKDDIの栗木さんより沖縄での課題解決の事例のご紹介。
地元の商社における、FAX→Line Bot/twilioへ変換することでの業務効率化や
介護福祉企業のバックヤード業務をLine Bot / Google Apps Scriptで効率化した事例、
GPSトラッカーでシャトルバスの運行を見える化した事例をご紹介いただきました。
いずれも技術ありきでつくるのではなく、業務の見える化を実施したうえでしっかりと課題を炙り出し、
それをピンポイントで、なおかつ身近なツールで解決しているのが印象的でした。
デジタル化=最新技術を利用する とは限らないというのを改めて感じました。
そのままの流れで同じ沖縄から、バッカム大田さんよりオープンデータ化の話。
沖縄の選挙ポスターの掲示板の位置情報をGoogle Mapsで使える形でデータ化したということで、これが選挙関連の様々な方に利用されとても有用だったということです。
詳しくはこちらのブログも参照ください。
言われてみれば確かに選挙看板を選挙区内で探し回るのって相当大変というか諦めたくなるレベルの労働だなと思いますが、個人的にはその課題に目をつけたのがまずすごいなと。
やはり課題を的確に見つけるというのが一番大きなポイントだと、このセッションでそう実感しました。
青森セッション
(ヘプタゴン 立花さん)

続きまして、青森にUターンし、ヘプタゴンを立ち上げられた立花さんより青森の事例についてです。
デイサービスで写真にだれが写っているか仕分けが大変だったものをAmazon Rekognitionで自動判定化した事例や
業務用冷蔵庫の故障予知、さらには不正混入防止のためのお米の銘柄検査の事例をご紹介いただきました。
不正米の混入はもともと目検で確認していたとのことで、個人的にはそんなの自動化するの無理じゃないのかと思いましたが、1年半の月日をかけて学習させることで、最終的には人とほぼ一緒くらいの正解率に到達できたそうです。
まとめで記載いたいだいていた
大企業:オンプレ→リフト→シフト→クラウドネイティブ
地方 :IT未導入→クラウドネイティブ
というように、地方では「今のシステム」がないから飛躍できるというのは個人的にすごく印象的でした。
十数年後、関東はIT後進と言われる時代が来るのかもしれません。
静岡セッション
(静岡県庁・杉本さん 正治組・大矢さん)


最後は静岡セッションとして静岡県庁の杉本さん、正治組の大矢さんです。
杉本さんからは静岡県が『VIRTUAL SHIZUOKA』というプロジェクトで、地形の点群データを公開し様々なことに活用しているという話。
VIRTUAL SHIZUOKAのイメージ動画はこちら。
点群データと聞き最初「?」となったのは私だけかもしれませんが、地形を一定間隔の点ごとに
緯度、軽度、標高、RGBで表したデータです。上空2000mからレーザーを地上に照射し、1㎡あたり
16点程度をデータ化しているということです。(他にも地形によりデータ化方法がいくつかある)
少し前に話題になった熱海の盛土の話もこのデータを使って計算したとのことでした。
大矢さんからさらに地下埋設物(電話線など)についてのオープンデータ化の話。
土地を掘るにあたって通常であればNTTやガス会社、水道局など様々なところに問い合わせなければならないということで、この問い合わせた実績をオープンデータ化し、設計時に埋設物を考慮できるようにするという取り組みでした。
沖縄セッションと同様に、オープンデータとして公開することによって、Minecraftで静岡を再現する猛者が現れるなど驚くような利用のされ方もしているとのことです。今後はオープンデータが地方の発展を大きく支えていくのかもしれません。
さいごに
地方のデジタル化というあえて技術分野の縛りを設けなかった今回のTech-onですがいかがだったでしょうか?
個人的には縛りを設けなかったのにも関わらずある程度近い話が出てきたりと、興味深いものでした。
vol.2をいつ実施するかは未定ですが、その際はぜひTech-onのテーマでもある「技術者同士を、人と人とのネットワーキングで繋ぐ」という使命のもと、もっと地方の技術者が繋がれる場所にできたらなと思っています。
これからも、いろいろと試行錯誤していこうと考えておりますので、ぜひ応援、参加をお願い致します!!
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