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3/9にTech-on MeetUp#11開催予定でしたが、新型肺炎の発生に伴う多人数が集まるイベントの開催の自粛の流れを鑑み、中止になりました。
オンラインでの開催も検討しましたが、「ホンモノのナレッジは人と人の緩い繋がりの中にこそある」が信条のTech-onとしては、懇親会なくして開催する意味がないなと考えています。

これまで奇数月に開催していたため、次回開催をいつにするかは世の中が落ち着いてから運営メンバーで相談しようと思ってますが、それまで何もしないのも寂しいよね。何かできることないかなと考えた結果、これまでのTech-onで人気のあったコンテンツのうち許可をいただけたものを配信するのはどうかと思い立ちました。おれの回もいいよとか、登壇者からの自薦もお待ちしてますw

マイクロソフト真壁さん「Ops meets NoOps ~そのとき何が起こったか~」

KDDI大橋さん「Outposts/LocalZones/Wavelength」

Tech-on運営メンバーの岡部です。2020年の1発目、Tech-on勉強会#10のレポートです。
勉強会#10は1/14(火)に虎ノ門のKDDI DEGITAL GATEで行われ、68名の方にご参加いただきました。

目次

  • 記念すべき第10回勉強会
  • re:Invent NW関連まとめ(NTT東・里見さん)
  • Outposts/LocalZones/Wavelength(KDDI・大橋さん)
  • AWS Transit Gateway で広がる ネットワークアーキテクチャ(クラスメソッド・菊池さん)
  • 私をベガスに連れてって(テコラス・岩淵さん)
  • LT
  • まとめと次回予告

記念すべき第10回勉強会

今回の勉強会はNW-JAWSとのコラボ会でした。昨年12月に行われたAWS最大のカンファレンスイベントre:Inventから持ち帰っていただいた内容などメインセッション×4、LT×3と盛り沢山!
#NW-JAWSはAWSのユーザーコミュニティ、「JAWS-UG」のネットワーク専門支部です。

10回記念ということでスペシャルなことがもう一つ。
ジャーンっ。

NW-JAWSとTech-onの旗を仲良く並べたfoodsたち。なんとも珍しいサメ(JAWSだから)のハンバーガーもあってtwitterもこの子たちで大賑わい。会場も開始前から笑顔があふれ、イベントをより一層盛り上げてくれました。。
次回以降も期待しちゃいますけど、「今回だけ特別。」と、コミュニティマネージャ笑。

re:Invent NW関連まとめ

NTT東・里見さん

re:Inventまとめ

NW-JAWSとのコラボらしく、re:Inventの発表の中からネットワーク関連サービスのアップデート情報をまとめていただきました。

エッジ系に興味があるという里見さんはOutpostsやWavelengthなどの新しいサービスから、ALB、VPCやRoute53などのお馴染みのサービスまで幅広くご紹介いただきました。

Transit Gatewayのリージョン間接続ができるようになる点については、AWSサービスを使って国際系通信をしてくのも面白い世界が広がると評価、こういう機能拡張は国際系キャリアは冷や冷やさせるそう。ご自身は「NTT東だからよかったけど」という一言で会場の笑いを誘っていました。

また、NetworkManagerの紹介でも、最近の案件の特徴として監視の対象が最近AWSが中心で、ついでにオンプレも監視、のように主従が逆転してきている、オンプレも一元的に監視できるのは便利。といったご自身の立ち位置や現場の肌感覚の変化も織り交ぜながらお話いただいたのが興味深かったです。

国際通信系サービスのやってみた

後半は発表された内容から「やってみた」系も。
Accelerated site-to-site vpnで使われている要素技術であるGlobal Acceleratorをやってみた。

Global Acceleratorを使って
・初台からオレゴンまでping。
・結果:27ms <--> 通常(インターネット経由):119ms
(NW-JAWSの参加者ならここで「おかしい!」と思うらしい。当然ボクは「??」。)
・上記は光の速度を超えてる!そんなはずはない。ということらしい。
・一番近い東京のエッジロケーションにPingしてる?
・オレゴンのEC2にAccelerated Site-to-SiteVPNを使ってPing

結果はインターネットとあまり変わらず。
結果がおもしろくなかったので、通信の安定性などまた試してみるそうです。

<登壇資料>
非公開

Outposts/LocalZones/Wavelength

KDDI大橋さん

大橋さんにとってOutpostsはAWSからアナウンスされる前にこんなサービスあったらいいな、と妄想?予言?してたサービス。発表されたときのご自身と周囲の盛り上がりっぷりの回想からスタート。

今回はOutposts含む3つのサービス、OWL(Outposts/Wavelength/Localzonesの頭文字)を紹介いただきました。それぞれサービスの読み方要注意。しっかり覚えましょう。

Outposts

読み方は、あうとぽすつ-(つ だよ〜)
AWS同等のハードをオンプレにレンタルしてくれる。低レイテンシーを重視している通信業や金融業など、また、法的な理由や社内の事情で外部の出せない情報を扱ってる事業者などが使いどころ。

実物もみたことがあるそうですが、サイズや電力要件など設置条件も厳しいらしいです。設置から維持管理までAWSのフルマネジメントだが、SLAはオンプレと同じになるので注意。最小構成で3,000万円強(高っ!)。

Localzones

読み方は、ろーかるぞーん-(ず だよ〜)
ターゲットはOutpostsを使いたいけど費用面や置く場所がマッチしない、あるいはユーザーに近いところに置きたい場合など。ただ、日本の地理的、人口分布などの事情から日本での用途は限定的なのではと評価。

Wavelength

読み方は、うぇぶれんぐす(い が入るよ)
5G時代のMECとして使われることを想定している、と感じているそう。
Wavelengthは無線で使う、 Localzonesは有線で使う、とイメージするとわかりやすい。日本では唯一KDDIがパートナーに。

ローカルでAZとしてVPC系サービスをオンプレで使える「低遅延3兄弟」は今後可能性広がりそう、のメッセージでクローズ。

<登壇資料>

AWS Transit Gateway で広がる ネットワークアーキテクチャ

クラスメソッド・菊池さん

菊池さんはTransit Gatewayをご紹介くださりました。

従来のゲートウェイサービスがルーティング設定できる範囲が限定的(VPC内のみ)だったのに対し、TransitGatewayはVPC以外の任意の宛先も設定ができ、ENI(AWSのネットワークインターフェース)を使ってVPCに接続できるのが特徴。

「オンプレからプライベートネットワークでS3に、できればマネージドサービスだけで、アクセスしたい」といった、これまで対応が難しかったニーズにこのサービスは応えてくれるそうです。このニーズに応えるためのオンプレとVPCの間にTransit Gatewayを配置するアーキテクチャと、どのようにルーティングしていくのかをご説明いただきました。

なお、昨年はクラスメソッドさんで社員80名がre:Inventに参加されたとのことですー。来年は100人で!すごい規模ですね。

Transit Gatewayは一昨年のre:Inventで発表されたサービスのようですが、昨年のre:Inventでもセッションあり、菊池さんの聴講レポートも見つけたのでリンク貼っておきます([レポート] 新サービスの紹介も!複数 VPC における Transit Gateway のリファレンスアーキテクチャ)。

<登壇資料>

私をベガスに連れてって

テコラス・岩淵さん

岩淵さんは今回の登壇者でただ一人、ラスベガス(re:Invent開催地)に行かなかったお方ですが、「やってみた」を3つお話いただきました。

冒頭とても印象に残ってるのは今回の登壇を受けた際に嵌められた(読めない!HA ME RA RE TAのルビがあって助かりました。)というエピソード。詳細は割愛しますが、そんな笑い話にして、登壇してくれる方がいるのもコミュニティ運営側としては嬉しいですね。

Organizations SCPやってみた

SCP(サービスコントロールポリシー)は組織単位で管理するために使用できるポリシー。実務上の運用課題をきっかけにやってみよう。ということに。
ポリシーは記述順でなくAllowよりDenyが優先されるなどの注意点や、気持ちはわかるけど、、な「やっちまったパターン」も紹介いただきました。

ルートユーザにMFAをかけてみた

AWSのベストプラクティス的にもルートアカウントにはMFAをかけるように推奨されている。現場で管理しているたくさんのアカウントにMFAかかってないことを問題提起したら、、、ご自身のタスクに。。。というやってみた話。
1時間あたり10アカウントくらいのMFA適用ができるようになってしまったそうです。

AWS SSOをやってみる

これもお客様との間のユーザ管理、ユーザーポリシーに関する実務運用上の課題から、やってみた。
SSOの概要と課題や、実際のSSOログイン時のポータル画面とSSO設定方法をご説明いただきました。

<登壇資料>
 非公開

LT

当初の予定ではネットワーキングの時間にやるはずだったLTですが、登壇者のみなさまにオーバーランいただいたので、予定変更して着席いただいたままそのままLTに突入!
(会場の都合でお尻をズラせないという事情もありまして。。。)
発表者のみなさまも参加者のみなさまも柔軟に対応いただきありがとうございました!!

LTっていいですね。勢いもあって会場を巻き込んでの一体感がありました。

まずはJAWS-UG千葉を代表してフォージビジョンの山口さん「3rdPartyセキュリティゲートウェイでハマらないようにするシリーズ」

というシリーズとしてPaloAlto + NAT構成の正しい設定をお話いただきました。

続いて、JAWS-UG千葉の告知。
JAWS-UG史上最大の茶番劇!?
JAWS-UGさいたまとのLTバトルを2月中旬に予定しているそうです。場所は非武装地帯の東京。
3/14(土) JAWS DAYS2020も申込受付中です!

続いてはANAシステムズの鄭さん「NWaaSってなんなーすか?」

nurse(看護師)ではなく、NWaaS(Net Work as a Service)。
ルータや専用線ネットワークをパブリッククラウドライクにオンデマンドで使えるサービスで既に某社により商標登録もされているそう。

物理ネットワークとナースを接続するNWポート(バーチャルポート)、ナースDC間を接続するNW(インターエクスチェンジ)、ナースと接続されているNW間のルーティングを提供するバーチャルルータで構成される。
利用シーンとしてはマルチクラウド接続するときなど。それぞれのクラウドサービスに対して専用線ひいてたのが不要になる。

クローズでマルチリージョンを使いたいエンタープライズ向けのDR構成の提案も。

最後はKDDIの増田さん
「24PBのデータをAWSに移行してみた」

Outpostsの登場で社内にしか置けないような情報も使い方次第ではAWSに!じゃ、移行はどうするの?

ということで写真86億枚分(24PB)のデータをAWSに移行している話を披露いただきました。Snowball edge 240台をラッキングした絵面、、凄かった。。
さすがに全台ラッキングできないので複数台を使いまわしながら移行がんばり中!

まとめと次回予告

今回、NW-JAWSとのコラボということでいつもとは違う雰囲気で進みました。はじまる前から参加者同士で会話があったり、発表中の笑いあり、ツッコミありと、登壇者と参加者間でやりとりがあるのもいいなぁと思いました。

今後、Tech-onも運営と参加者が一体となって盛り上げていけるようなコミュニティになって行けたらいいなと。他コミュニティとのコラボもまたやりたいですね。

最後はみんなで「てぃーっ」して記念撮影。ありがとうございましたー!

さて、次回です。

3/9(月)「エンジニアのためのデータ分析」をテーマに開催予定です。
ご参加お待ちしております。

Tech-on

Networking for E-Techies
~ Change through the community ~

KDDI DIGITAL GATE
東京都港区虎ノ門2丁目10-1 虎ノ門ツインビルディング 西棟3階

※ 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」3番・2番出口より徒歩6分
※ 東京メトロ南北線「溜池山王駅」13番出口より徒歩8分
※ 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」4番出口より徒歩8分

虎ノ門駅3番出口からの行き方

虎ノ門・金刀比羅宮を過ぎて、「虎ノ門二丁目西」交差点を渡る。
スターバックスコーヒー 虎ノ門二丁目タワー店を過ぎて更に進む。
突き当たりの「虎ノ門ツインビルディング」へ。
右側の自動ドアからビルの中へ
右側の自動ドアから入って正面(西棟)のエレベーターへ進む。
2-11階のエレベーターへ乗って3階へ。

こんにちは!Tech-on管理者の増田です。

去る2019月11月11日(月)に開かれたTech-on MeetUp#09「エンタープライズ・ブロックチェーン」にて、参加者の皆様にご回答頂いたアンケートの集計結果を公開いたします。

アンケートの回答率ですが、今回も大変高い回答率となりました!
webアンケートの方が集計が楽だったりはするのですが、これだけ高い回答率ですしもうしばらくは紙でのアンケートを続けようかなと思っております。
当コミュニティをもっと盛り上げるためにもどんどんご意見等いただけたらと思います!

イベント全体の満足度ですが、多くの方々から「良かった」または「期待以上に良かった」をいただけました。
「やや期待はずれ」とご回答いただいた方々のご意見は「もっと深く知りたかった」でしたので内容の深さなど今後の参考にさせていただけたらと思います。

今後の技術テーマのリクエストについてですが、分野問わず最新技術が多く挙げられておりました。ブロックチェーンをもっと細かくというリクエストも多かったです。この項目は毎回とっておりますがAI/XR/IoTあたりの項目は常に上がっておりまして、やはりこれらの技術への注目度は高いということがよくわかります。
AI,XRにつきましては過去Tech-onでも取り扱っておりますのでぜひその時の資料、レポートなどご覧になっていただけたらと思います。

セッションの評価についても前回に引き続きとてもよい評価をいただけました。
今回は比較的事例紹介が多く、それがわかりやすかったという意見が多かったです。やはりブロックチェーンを今後どういうものにつかっていくかというのは一つ大きな課題なのだと感じました。

イベント全体に対するコメントとしてもほとんどネガティブなコメントはありませんでした。
司会へのお褒めの言葉もありがとうございます。
そういえばTech-onの司会が毎度登壇者の方に不思議な振りをするという伝統を作った初代司会者は今南極にいるそうです。そのうちTech-on南極コラボとかできれば面白そうですね。

イベントに来場された回数についてです。
前回同様テーマの方向性がだいぶ変わっているので初回の方がほとんどでした。
皆勤賞の方は毎回本当にありがとうございます。
次回はNW-JAWSとのコラボ回となっており、これまたガラッとテーマが変わりますがぜひともご参加いただけたらと思います!

以上が今回のアンケート集計結果となります。ご参加及びご回答本当にありがとうございます。今後とも皆さまが「また参加したい」と思えるようなイベントを作っていければと思っておりますので引き続きよろしくお願いいたします。

初めまして、新井です。

9月よりTech-onのメンバーになりました。今回レポートを報告いたします。よろしくお願いいたします。
今回のテーマは「エンタープライズ・ブロックチェーン」仮想通貨で有名となり、堅牢性の高さから5G時代の4種の神器に挙げられているブロックチェーン技術がどうエンタープライズに活用できるか?

1.現在までの取り組み・サービス展開と活用事例、2.活用までの苦悩・懸案事項、3.今後の取り組みについて発表頂きました。

Microsoft社のブロックチェーンへの取り組み

最初は、日本Microsoft 廣瀬一海さんに発表頂きました。

1.Microsoftの取り組み

(1)Azureへの適用に向け取り組み

当初

  • 会社内でブロックチェーンに適した活用シナリオの検討
  • 多数のソリューション(Ethereum、HyperledgerFabric、corda、GoChain)をサポート。
  • PoCを4年間実施。そして、多数のパートナーと提携し、Azure上でのブロックチェーン実装に取り組む。

現在

  • Microsoftでのブロックチェーン実装事例は400以上。
  • SaaSサービス(Microsoft以外とも)との連携が可能。
  • インフラ管理不要なプラットフォームの提供可能。
  • VisualStadioCodeはブロックチェーン開発系キットで世界シェアNo1になった。(詳細:異なった会社同士がコンソーシアムを組めるようになっている(コンソーシアムが組めると企業間でのデータ連携が可能になる))

2.サービス展開と活用事例

(1)サービス展開

(A)現在までのサービス展開

(a)開発用キットの構築

以下システムとの連携を可能とした。

  • Office365、Google Cloud(Googleドライブ)
  • IoTシステム

(b)開発環境の構築

  • VisualStudioCode(エディター(世界で一番利用されているエディター))※スマートコントラクトのステップ実行が出来るよう構築。

(c)インフラ不要のマネージサービス

  • 異なるAzure利用同士でのコンソーシアムが組めるサービスを展開。

(d)その他Azureブロックチェーンで可能なサービス

①フローシステム
使用例:送信時のメール添付ファイルをハッシュ値化し、スマートコントラクトに記録。記録後、イーサリアムネットワークに記録させる。

②ロジックアップ(イベント受信後、ブロックチェーンに記載する仕組み)
使用例:データベースに書き込みがあった場合にイベントを発行する。
利点:ブロックチェーンの書込み速度を補う写像のデータベースを構築可能とする。

③サーバレスのイベント発行
使用例:自身のノードにイベントが上がった場合、トリガーを出せる。Azureイベントグリップを設定していれば他システムとの連動が可能。

④スマートコントラクトの開発および運用・保守

(B)今後のサービス展開

ブロックチェーンソリューションの更なる拡充。(近日:R3cordaをAzureで適用させる)

(2)サービス活用事例

(A)世界

(a)ID管理

国連で世界29ヵ国にて、難民・亡命者の方に人物証明のデジタルIDを付与し、社会復帰できるよう貢献している。

(b)物品運送

スターバックスのトレーサビリティ。農業からコーヒーカップに注がれるまで。納品予定の管理。農業者は銀行融資が必要になる場合での証明情報としても活用が可能となる。

(c)外貨送金

SWIFT(200各国以上1万1000以上の金融機関で運営している機関)にて外貨送金システムにAzureブロックチェーンを活用を開始。送金手数料の削減に取り組む動きがある。

(A)日本

(a)購買情報の管理

関西電力で個人宅との電力取引を管理。

(b)電子バウチャー

喜多方市でラーメン購入チケットをtwitterで発見し、誰がチケットを持っているか証跡を追えるようしている。

(その他多数の事例を紹介頂きました。詳しくは登壇者資料確認お願いいたします。)

4.懸案事項

パフォーマンスの問題およびソリューションとしての問題が解消できていない。

5.まとめ

  • 日本はこれから活用に向けた取り組みでも遅くない
  • PoCが一通り終わり、仕組みとして活用出来るようになってきた。

6.質疑応答

Q1.ブロックチェーンでしか出来ないもの、ブロックチェーンが有効なシステムは?

A1.複数社間(2社以上)でのデータ連携を行う場合、ブロックチェーンが有効。APIの場合、複数社間で取引する際に1対N回分の開発が必要となる。ブロックチェーンでは共通の情報、ルールを連携することで多重開発が不要。

<登壇資料>

不動産×企業間情報連携プロジェクト

2番目の発表はKDDI 中村俊一さん、日立製作所 蒲生弘郷さんに発表頂きました。

1.ブロックチェーンを活用した不動産賃貸×企業間情報連携プロジェクト(KDDI 中村さん

(1)KDDIの取り組み

  • 通信とライフデザインの融合させ、お客さんより価値を高めたサービスを提供し体験価値を高める。(ブロックチェーン以外にもAI、IoT、5Gも取り組んでいる)
  • 2017年9月国内初のエンタープライズイーサリアムを活用し、スマートコントラクトの実証実験を開始。

<実証実験内容>
①端末修理
故障端末に関して、修理するか売却して買い直した方が良いかコンソーシアムを組み実証実験を開始。
②生体ID認証によるクーポン決済
ミスタードーナツ協力のもとauショップで生体データを登録してもらい、ミスタードーナツで使えるチケットを発行。その仕組みをブロックチェーンで実装(検証実験)。

(2)サービス展開事例

(A)不動産賃貸の企業間情報連携基盤の展開

KDDI、積水ハウス、日立、ガス会社、保険会社合計8社とコンソーシアムを組み以下サービス展開を考えている。
(a)賃貸の無人内覧
(b)住所変更の企業間連携による簡潔登録
(c)賃貸支払い状況による与信

(3)活用までの苦悩・懸案事項

活用に伴う考え方を変える必要がある。
KDDI事例
(A)技術視点→目的視点
(B)既存の置換→新規の創造
(C)自社で利用→他社と利用

(4)今後の取り組み

幅広く外部の企業・団体コンソーシアムを組み共同したサービスを構築する。そして、よりお客さんの体験価値を高める。

<登壇資料>

2.不動産×企業間情報連携プロジェクト(後半)〜ブロックチェーン七転八倒〜(日立製作所 蒲生さん

1)日立製作所について

  • 2008年より社会イノベーションとして、デジタルソリューションへ力を入れている。
  • 2018年にて、日立製作所の売上はITが1/5を占めている。
  • デジタルソリューションに力を入れることで、展開するビジネスも「SIビジネス」から「デジタルビジネス」へシフトしており、新規技術をエンタープライズに導入する検証に取り組んでいる。ブロックチェーンへの取り組みもその一環である。

(2)日立製作所のブロックチェーンの取り組み(活用までの苦悩・懸案事項)

(A)企業間情報連携基盤について

1社で保持している情報を複数社にデータ提供を行う。データ提供された会社はデータ提供を行った1社に手数料を払う。
<ポイント>
(a)データの改ざんがないこと。(個人情報の取り扱いがあるため、改ざんがあってはならない)
(b)手数料が発生する以上、取引の透明性が必要。
(c)提供主からの情報は確かなものである証明が必要。ブロックチェーンのメリットを活かせそうと判断していたが苦労が現在進行形である。

(B)苦労について

ブロックチェーン活用において、さまざまな懸案事項がある。(今回は「データ項目精査」、「ブロックチェーン技術選定」、「業務との結合度」、「運用保守」について説明頂きました。)

(a)データ項目の精査に対しての苦悩

  • GDPR(忘れられる権利)に対して、ブロックチェーンの特性上書き込まれたデータは削除できない。削除できないため、GDPRを満足に対応できることができない。
  • 削除できないことによるデータの肥大化が発生する。それに伴い、「運用負担増」、「容量・コスト増加」、「性能劣化」が起きる。上記に対して、書き込むデータ項目などの要件を事前に確認することが重要なのが一般システムとの違う。(コンソーシアムを組む場合も同様に企業間での取り決めが必要)

(b)ブロックチェーン技術の選定

①Hyperledger Fabric or Ethereum
どの用途でブロックチェーンを使用するかで扱う技術が異なる。
・価値交換:Ethereumは搭載しているがHyperledger Fabricにはない。
・オフチェーン:Hyperledger Fabricは搭載しているがEthereumにはない。
・パフォーマンス:Hyperledger Fabricには処理を高速化させる技術がある。
・サーバレス対応:ミドルウェアなどの問題が多々あるため、BaaSなどを対応していることも使用する考慮になる。(環境の相性か不明だが原因不明の問題も発生した)
現在、Hyperledger Basuなど最新技術も続々と出ており、最新技術に対しての検証も行っている。

(c)業務結合度という視点

<ミッションクリティカルなシステムをブロックチェーンに任せる場合での注意点>
「速度性能」、「負荷許容」、「障害時対応」、「技術者確保」において問題があるため、使用するシステムは選定する必要がある。

(d)ブロックチェーンの運用課題

<保持期間の問題>
「チェーン(データ)を分断できないため、保守運用をどう行うか」、「スマートコントラクトの更新ができない」などが問題に上げられる。

3)まとめ

良く知り、試し、活用方法を見出す段階。

  • 未解決問題があるため、従来技術などを使用し、取り組まなければならない。
  • ブロックチェーン技術にとらわれるてしまうと構築が進まなくなってしまう。
  • 最新技術が続々登場しているため、段々に理解を深めながら取り組むのが最適と考えられる。

<登壇資料>

Hyperledger fabricのアプリ開発のHint&Tips

3番目の発表は日本IBM 栗村彰吾さんに発表頂きました。

1.IBMのブロックチェーンの取り組み(サービス展開と活用事例)

1)サービス活用事例

現在、グローバルで600以上のプロジェクトを展開している。

(A)世界

(a)国際貿易

コンテナの追跡にてブロックチェーンを活用。

(B)日本

PoCを終え、これから検証を行う段階となっている。

(2)サービス展開

  • IBMブロックチェーンプラットフォームを展開。
  • IBMクラウド上にHyperledger Fabricを利用できる。(オープンシフト上でのブロックチェーンが活用可能)

2.Hyperledger Fabricの取り組むについて

1Hyperledger fabricについて

Linux FoundationのHyperledgerプロジェクトの中の1つ。(Hyperledgerプロジェクトは全体で14つほどプロジェクトがある)

(2)Hyperledger Fabricの特徴および懸案事項

  • 汎用型ブロックチェーン基盤である。
  • オープンな開発が可能。(3か月に1回バージョンアップを行っている。
  • セキュリティ機能が充実している。(トランザクションデータのマスキングができる)
  • マイナーバージョンアップが2か月に一度ある。
  • Hyperledger fabricは処理に対する認証するための認証局があることが理想とされる。

(A)コンソーシアムの組む上での懸案事項

(a)データ設計

  • イメージ、文章などの容量の多いデータをブロックチェーンに保管することは望まれない。
  • ブロックチェーンは書き込んだものを消せないので、容量が増えていく。
  • ブロックチェーンへはイメージデータを圧縮したハッシュ値を取り込み、改ざんなどの確認に使用する。
  • ブロックチェーンとその他システムとの連携について、データベースの構成が違うため整合性を合わせることが難しい。(ブロックチェーンのみ書込みが完了した場合、データが消せないので対応を考慮する必要がある)
  • 個人情報の保管について、データが消せないのでブロックチェーンへの個人情報保管は望まれない。
  • データの分析及び検索はパフォーマンス上望まれない。(オフチェーンの活用が望まれる)

(b)スマートコントラクト設計

  • 非決定的な処理の実行は好まれない。(複数社でのデータ連携で多数の処理が実行されるため)

(c)アプリ設計

  • データベースへの反映を考慮したアプリ設計が必要。(複数トランザクション同時処理の場合、データが反映されないことがある)
  • ブロックチェーンのユーザ情報管理で秘密鍵の保管について、Hyperledger Fabricでは「サーバで保管する方法」を推奨している。
  • IoTとの連動など考慮するとクライアントデバイスでなく、サーバ側での保管が望まれるため。

(d)スマートコントラクト設計

  • 接続先参加者のノードすべてに共有データ配布がされる。そのため、すべての接続先参加者でスマートコントラクトの設定データを配布する必要がある。
  • 配布された設定データは接続先参加者にて実行する必要がある。(現在、接続参加者のスマートコントラクトの設定を自動で書き換える仕組みはない)

(e)コンソーシアム設計

  • ユースケースに合わせたコンソーシアムの設計が必要。

<登壇資料

(近日公開予定)

まとめ/次回予告

クロージングセッションについては、Tech-onコミュニティマネージャーの須田からレポートします。

前回の「ロボティクス」に引き続き、「ブロックチェーン」は運営メンバーにとっても普段関わりが少ないので、ガートナーのハイプ(過度な期待)から幻滅期に差し掛かっているとはいえ、まだまだ日本のエンプラでは正しい理解が世の中に浸透しているとは言えず、チャレンジングなテーマでした。それでも登壇者の方々のブロックチェーンに賭ける想いが詰まった熱いセッションばかりだったと思います。

Tech-onポータルサイトがありますので、今回のイベントレポートやアンケート結果も掲載します。Tech-on参加者が参加できるslackへの登録、運営メンバー募集のご応募もポータルサイトから。お待ちしてます!

Tech-onMeetUp#09クロージング

ネットワーキングタイム

ネットワーキングタイムでは登壇者への質問、参加者同士の情報交換が行われていました。
「ブロックチェーン活用に向けた進め方」、「懸案事項への対応」など皆さん熱が入ったお話をされている印象で、ガードナージャパンより「ブロックチェーンは絶滅期に入っている」との発表がありました通り、これからブロックチェーン技術がどうエンタープライズに活用されるか期待が膨らむ雰囲気でした。

ネットワーキングタイムの最後は全員で記念撮影。掛け声はいつもの「てっく〜おん!」

次回予告

次回Tech-onMeetUp#10は2020/01/14(火)テーマは満を持して「AWS」!NW−JAWSとのコラボ開催になりますので、ぜひお越しください!

会場:KDDI DIGITAL GATE(虎ノ門)

イベント参加者のブログ記事

Medium.com で表示

ご紹介有難う御座います!

その他

1)日本Microsoft廣瀬さんより勉強会のお知らせ

Microsoftさん、IBMさん、オラクルさん共同のブロックチェーンの勉強会

実施時期:2020年2月17日

詳細につきましては、廣瀬さんのtwitterを確認願います。(別途、ツイートされるとの事)

2)日本IBM社栗村さんより勉強会のお知らせ

詳しくは、BlockchainEngineerNightで検索願います。

最後に

ちなみに当日は令和最初の11月11日ポッキー、プリッツ、うまい棒の日と言う事で登壇頂きました皆さんの好きな味をお答え頂きました。

日本Microsoft 廣瀬さん
好きな味:ポッキーアーモンドクラッシュ
KDDI 中村さん
好きな味:ポッキーいちご味
日立製作所 蒲生さん
好きな味:メンズポッキー
日本IBM 栗村さん
好きな味:うまい棒コーンポタージュ味

登壇者の皆さん貴重なお話ありがとうございました