コンテンツへスキップ

KDDI DIGITAL GATE
東京都港区虎ノ門2丁目10-1 虎ノ門ツインビルディング 西棟3階

※ 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」3番・2番出口より徒歩6分
※ 東京メトロ南北線「溜池山王駅」13番出口より徒歩8分
※ 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」4番出口より徒歩8分

虎ノ門駅3番出口からの行き方

虎ノ門・金刀比羅宮を過ぎて、「虎ノ門二丁目西」交差点を渡る。
スターバックスコーヒー 虎ノ門二丁目タワー店を過ぎて更に進む。
突き当たりの「虎ノ門ツインビルディング」へ。
右側の自動ドアからビルの中へ
右側の自動ドアから入って正面(西棟)のエレベーターへ進む。
2-11階のエレベーターへ乗って3階へ。

こんにちは!Tech-on管理者の増田です。

去る2019月11月11日(月)に開かれたTech-on MeetUp#09「エンタープライズ・ブロックチェーン」にて、参加者の皆様にご回答頂いたアンケートの集計結果を公開いたします。

アンケートの回答率ですが、今回も大変高い回答率となりました!
webアンケートの方が集計が楽だったりはするのですが、これだけ高い回答率ですしもうしばらくは紙でのアンケートを続けようかなと思っております。
当コミュニティをもっと盛り上げるためにもどんどんご意見等いただけたらと思います!

イベント全体の満足度ですが、多くの方々から「良かった」または「期待以上に良かった」をいただけました。
「やや期待はずれ」とご回答いただいた方々のご意見は「もっと深く知りたかった」でしたので内容の深さなど今後の参考にさせていただけたらと思います。

今後の技術テーマのリクエストについてですが、分野問わず最新技術が多く挙げられておりました。ブロックチェーンをもっと細かくというリクエストも多かったです。この項目は毎回とっておりますがAI/XR/IoTあたりの項目は常に上がっておりまして、やはりこれらの技術への注目度は高いということがよくわかります。
AI,XRにつきましては過去Tech-onでも取り扱っておりますのでぜひその時の資料、レポートなどご覧になっていただけたらと思います。

セッションの評価についても前回に引き続きとてもよい評価をいただけました。
今回は比較的事例紹介が多く、それがわかりやすかったという意見が多かったです。やはりブロックチェーンを今後どういうものにつかっていくかというのは一つ大きな課題なのだと感じました。

イベント全体に対するコメントとしてもほとんどネガティブなコメントはありませんでした。
司会へのお褒めの言葉もありがとうございます。
そういえばTech-onの司会が毎度登壇者の方に不思議な振りをするという伝統を作った初代司会者は今南極にいるそうです。そのうちTech-on南極コラボとかできれば面白そうですね。

イベントに来場された回数についてです。
前回同様テーマの方向性がだいぶ変わっているので初回の方がほとんどでした。
皆勤賞の方は毎回本当にありがとうございます。
次回はNW-JAWSとのコラボ回となっており、これまたガラッとテーマが変わりますがぜひともご参加いただけたらと思います!

以上が今回のアンケート集計結果となります。ご参加及びご回答本当にありがとうございます。今後とも皆さまが「また参加したい」と思えるようなイベントを作っていければと思っておりますので引き続きよろしくお願いいたします。

初めまして、新井です。

9月よりTech-onのメンバーになりました。今回レポートを報告いたします。よろしくお願いいたします。
今回のテーマは「エンタープライズ・ブロックチェーン」仮想通貨で有名となり、堅牢性の高さから5G時代の4種の神器に挙げられているブロックチェーン技術がどうエンタープライズに活用できるか?

1.現在までの取り組み・サービス展開と活用事例、2.活用までの苦悩・懸案事項、3.今後の取り組みについて発表頂きました。

Microsoft社のブロックチェーンへの取り組み

最初は、日本Microsoft 廣瀬一海さんに発表頂きました。

1.Microsoftの取り組み

(1)Azureへの適用に向け取り組み

当初

  • 会社内でブロックチェーンに適した活用シナリオの検討
  • 多数のソリューション(Ethereum、HyperledgerFabric、corda、GoChain)をサポート。
  • PoCを4年間実施。そして、多数のパートナーと提携し、Azure上でのブロックチェーン実装に取り組む。

現在

  • Microsoftでのブロックチェーン実装事例は400以上。
  • SaaSサービス(Microsoft以外とも)との連携が可能。
  • インフラ管理不要なプラットフォームの提供可能。
  • VisualStadioCodeはブロックチェーン開発系キットで世界シェアNo1になった。(詳細:異なった会社同士がコンソーシアムを組めるようになっている(コンソーシアムが組めると企業間でのデータ連携が可能になる))

2.サービス展開と活用事例

(1)サービス展開

(A)現在までのサービス展開

(a)開発用キットの構築

以下システムとの連携を可能とした。

  • Office365、Google Cloud(Googleドライブ)
  • IoTシステム

(b)開発環境の構築

  • VisualStudioCode(エディター(世界で一番利用されているエディター))※スマートコントラクトのステップ実行が出来るよう構築。

(c)インフラ不要のマネージサービス

  • 異なるAzure利用同士でのコンソーシアムが組めるサービスを展開。

(d)その他Azureブロックチェーンで可能なサービス

①フローシステム
使用例:送信時のメール添付ファイルをハッシュ値化し、スマートコントラクトに記録。記録後、イーサリアムネットワークに記録させる。

②ロジックアップ(イベント受信後、ブロックチェーンに記載する仕組み)
使用例:データベースに書き込みがあった場合にイベントを発行する。
利点:ブロックチェーンの書込み速度を補う写像のデータベースを構築可能とする。

③サーバレスのイベント発行
使用例:自身のノードにイベントが上がった場合、トリガーを出せる。Azureイベントグリップを設定していれば他システムとの連動が可能。

④スマートコントラクトの開発および運用・保守

(B)今後のサービス展開

ブロックチェーンソリューションの更なる拡充。(近日:R3cordaをAzureで適用させる)

(2)サービス活用事例

(A)世界

(a)ID管理

国連で世界29ヵ国にて、難民・亡命者の方に人物証明のデジタルIDを付与し、社会復帰できるよう貢献している。

(b)物品運送

スターバックスのトレーサビリティ。農業からコーヒーカップに注がれるまで。納品予定の管理。農業者は銀行融資が必要になる場合での証明情報としても活用が可能となる。

(c)外貨送金

SWIFT(200各国以上1万1000以上の金融機関で運営している機関)にて外貨送金システムにAzureブロックチェーンを活用を開始。送金手数料の削減に取り組む動きがある。

(A)日本

(a)購買情報の管理

関西電力で個人宅との電力取引を管理。

(b)電子バウチャー

喜多方市でラーメン購入チケットをtwitterで発見し、誰がチケットを持っているか証跡を追えるようしている。

(その他多数の事例を紹介頂きました。詳しくは登壇者資料確認お願いいたします。)

4.懸案事項

パフォーマンスの問題およびソリューションとしての問題が解消できていない。

5.まとめ

  • 日本はこれから活用に向けた取り組みでも遅くない
  • PoCが一通り終わり、仕組みとして活用出来るようになってきた。

6.質疑応答

Q1.ブロックチェーンでしか出来ないもの、ブロックチェーンが有効なシステムは?

A1.複数社間(2社以上)でのデータ連携を行う場合、ブロックチェーンが有効。APIの場合、複数社間で取引する際に1対N回分の開発が必要となる。ブロックチェーンでは共通の情報、ルールを連携することで多重開発が不要。

<登壇資料>

不動産×企業間情報連携プロジェクト

2番目の発表はKDDI 中村俊一さん、日立製作所 蒲生弘郷さんに発表頂きました。

1.ブロックチェーンを活用した不動産賃貸×企業間情報連携プロジェクト(KDDI 中村さん

(1)KDDIの取り組み

  • 通信とライフデザインの融合させ、お客さんより価値を高めたサービスを提供し体験価値を高める。(ブロックチェーン以外にもAI、IoT、5Gも取り組んでいる)
  • 2017年9月国内初のエンタープライズイーサリアムを活用し、スマートコントラクトの実証実験を開始。

<実証実験内容>
①端末修理
故障端末に関して、修理するか売却して買い直した方が良いかコンソーシアムを組み実証実験を開始。
②生体ID認証によるクーポン決済
ミスタードーナツ協力のもとauショップで生体データを登録してもらい、ミスタードーナツで使えるチケットを発行。その仕組みをブロックチェーンで実装(検証実験)。

(2)サービス展開事例

(A)不動産賃貸の企業間情報連携基盤の展開

KDDI、積水ハウス、日立、ガス会社、保険会社合計8社とコンソーシアムを組み以下サービス展開を考えている。
(a)賃貸の無人内覧
(b)住所変更の企業間連携による簡潔登録
(c)賃貸支払い状況による与信

(3)活用までの苦悩・懸案事項

活用に伴う考え方を変える必要がある。
KDDI事例
(A)技術視点→目的視点
(B)既存の置換→新規の創造
(C)自社で利用→他社と利用

(4)今後の取り組み

幅広く外部の企業・団体コンソーシアムを組み共同したサービスを構築する。そして、よりお客さんの体験価値を高める。

<登壇資料>

2.不動産×企業間情報連携プロジェクト(後半)〜ブロックチェーン七転八倒〜(日立製作所 蒲生さん

1)日立製作所について

  • 2008年より社会イノベーションとして、デジタルソリューションへ力を入れている。
  • 2018年にて、日立製作所の売上はITが1/5を占めている。
  • デジタルソリューションに力を入れることで、展開するビジネスも「SIビジネス」から「デジタルビジネス」へシフトしており、新規技術をエンタープライズに導入する検証に取り組んでいる。ブロックチェーンへの取り組みもその一環である。

(2)日立製作所のブロックチェーンの取り組み(活用までの苦悩・懸案事項)

(A)企業間情報連携基盤について

1社で保持している情報を複数社にデータ提供を行う。データ提供された会社はデータ提供を行った1社に手数料を払う。
<ポイント>
(a)データの改ざんがないこと。(個人情報の取り扱いがあるため、改ざんがあってはならない)
(b)手数料が発生する以上、取引の透明性が必要。
(c)提供主からの情報は確かなものである証明が必要。ブロックチェーンのメリットを活かせそうと判断していたが苦労が現在進行形である。

(B)苦労について

ブロックチェーン活用において、さまざまな懸案事項がある。(今回は「データ項目精査」、「ブロックチェーン技術選定」、「業務との結合度」、「運用保守」について説明頂きました。)

(a)データ項目の精査に対しての苦悩

  • GDPR(忘れられる権利)に対して、ブロックチェーンの特性上書き込まれたデータは削除できない。削除できないため、GDPRを満足に対応できることができない。
  • 削除できないことによるデータの肥大化が発生する。それに伴い、「運用負担増」、「容量・コスト増加」、「性能劣化」が起きる。上記に対して、書き込むデータ項目などの要件を事前に確認することが重要なのが一般システムとの違う。(コンソーシアムを組む場合も同様に企業間での取り決めが必要)

(b)ブロックチェーン技術の選定

①Hyperledger Fabric or Ethereum
どの用途でブロックチェーンを使用するかで扱う技術が異なる。
・価値交換:Ethereumは搭載しているがHyperledger Fabricにはない。
・オフチェーン:Hyperledger Fabricは搭載しているがEthereumにはない。
・パフォーマンス:Hyperledger Fabricには処理を高速化させる技術がある。
・サーバレス対応:ミドルウェアなどの問題が多々あるため、BaaSなどを対応していることも使用する考慮になる。(環境の相性か不明だが原因不明の問題も発生した)
現在、Hyperledger Basuなど最新技術も続々と出ており、最新技術に対しての検証も行っている。

(c)業務結合度という視点

<ミッションクリティカルなシステムをブロックチェーンに任せる場合での注意点>
「速度性能」、「負荷許容」、「障害時対応」、「技術者確保」において問題があるため、使用するシステムは選定する必要がある。

(d)ブロックチェーンの運用課題

<保持期間の問題>
「チェーン(データ)を分断できないため、保守運用をどう行うか」、「スマートコントラクトの更新ができない」などが問題に上げられる。

3)まとめ

良く知り、試し、活用方法を見出す段階。

  • 未解決問題があるため、従来技術などを使用し、取り組まなければならない。
  • ブロックチェーン技術にとらわれるてしまうと構築が進まなくなってしまう。
  • 最新技術が続々登場しているため、段々に理解を深めながら取り組むのが最適と考えられる。

<登壇資料>

Hyperledger fabricのアプリ開発のHint&Tips

3番目の発表は日本IBM 栗村彰吾さんに発表頂きました。

1.IBMのブロックチェーンの取り組み(サービス展開と活用事例)

1)サービス活用事例

現在、グローバルで600以上のプロジェクトを展開している。

(A)世界

(a)国際貿易

コンテナの追跡にてブロックチェーンを活用。

(B)日本

PoCを終え、これから検証を行う段階となっている。

(2)サービス展開

  • IBMブロックチェーンプラットフォームを展開。
  • IBMクラウド上にHyperledger Fabricを利用できる。(オープンシフト上でのブロックチェーンが活用可能)

2.Hyperledger Fabricの取り組むについて

1Hyperledger fabricについて

Linux FoundationのHyperledgerプロジェクトの中の1つ。(Hyperledgerプロジェクトは全体で14つほどプロジェクトがある)

(2)Hyperledger Fabricの特徴および懸案事項

  • 汎用型ブロックチェーン基盤である。
  • オープンな開発が可能。(3か月に1回バージョンアップを行っている。
  • セキュリティ機能が充実している。(トランザクションデータのマスキングができる)
  • マイナーバージョンアップが2か月に一度ある。
  • Hyperledger fabricは処理に対する認証するための認証局があることが理想とされる。

(A)コンソーシアムの組む上での懸案事項

(a)データ設計

  • イメージ、文章などの容量の多いデータをブロックチェーンに保管することは望まれない。
  • ブロックチェーンは書き込んだものを消せないので、容量が増えていく。
  • ブロックチェーンへはイメージデータを圧縮したハッシュ値を取り込み、改ざんなどの確認に使用する。
  • ブロックチェーンとその他システムとの連携について、データベースの構成が違うため整合性を合わせることが難しい。(ブロックチェーンのみ書込みが完了した場合、データが消せないので対応を考慮する必要がある)
  • 個人情報の保管について、データが消せないのでブロックチェーンへの個人情報保管は望まれない。
  • データの分析及び検索はパフォーマンス上望まれない。(オフチェーンの活用が望まれる)

(b)スマートコントラクト設計

  • 非決定的な処理の実行は好まれない。(複数社でのデータ連携で多数の処理が実行されるため)

(c)アプリ設計

  • データベースへの反映を考慮したアプリ設計が必要。(複数トランザクション同時処理の場合、データが反映されないことがある)
  • ブロックチェーンのユーザ情報管理で秘密鍵の保管について、Hyperledger Fabricでは「サーバで保管する方法」を推奨している。
  • IoTとの連動など考慮するとクライアントデバイスでなく、サーバ側での保管が望まれるため。

(d)スマートコントラクト設計

  • 接続先参加者のノードすべてに共有データ配布がされる。そのため、すべての接続先参加者でスマートコントラクトの設定データを配布する必要がある。
  • 配布された設定データは接続先参加者にて実行する必要がある。(現在、接続参加者のスマートコントラクトの設定を自動で書き換える仕組みはない)

(e)コンソーシアム設計

  • ユースケースに合わせたコンソーシアムの設計が必要。

<登壇資料

(近日公開予定)

まとめ/次回予告

クロージングセッションについては、Tech-onコミュニティマネージャーの須田からレポートします。

前回の「ロボティクス」に引き続き、「ブロックチェーン」は運営メンバーにとっても普段関わりが少ないので、ガートナーのハイプ(過度な期待)から幻滅期に差し掛かっているとはいえ、まだまだ日本のエンプラでは正しい理解が世の中に浸透しているとは言えず、チャレンジングなテーマでした。それでも登壇者の方々のブロックチェーンに賭ける想いが詰まった熱いセッションばかりだったと思います。

Tech-onポータルサイトがありますので、今回のイベントレポートやアンケート結果も掲載します。Tech-on参加者が参加できるslackへの登録、運営メンバー募集のご応募もポータルサイトから。お待ちしてます!

Tech-onMeetUp#09クロージング

ネットワーキングタイム

ネットワーキングタイムでは登壇者への質問、参加者同士の情報交換が行われていました。
「ブロックチェーン活用に向けた進め方」、「懸案事項への対応」など皆さん熱が入ったお話をされている印象で、ガードナージャパンより「ブロックチェーンは絶滅期に入っている」との発表がありました通り、これからブロックチェーン技術がどうエンタープライズに活用されるか期待が膨らむ雰囲気でした。

ネットワーキングタイムの最後は全員で記念撮影。掛け声はいつもの「てっく〜おん!」

次回予告

次回Tech-onMeetUp#10は2020/01/14(火)テーマは満を持して「AWS」!NW−JAWSとのコラボ開催になりますので、ぜひお越しください!

会場:KDDI DIGITAL GATE(虎ノ門)

イベント参加者のブログ記事

Medium.com で表示

ご紹介有難う御座います!

その他

1)日本Microsoft廣瀬さんより勉強会のお知らせ

Microsoftさん、IBMさん、オラクルさん共同のブロックチェーンの勉強会

実施時期:2020年2月17日

詳細につきましては、廣瀬さんのtwitterを確認願います。(別途、ツイートされるとの事)

2)日本IBM社栗村さんより勉強会のお知らせ

詳しくは、BlockchainEngineerNightで検索願います。

最後に

ちなみに当日は令和最初の11月11日ポッキー、プリッツ、うまい棒の日と言う事で登壇頂きました皆さんの好きな味をお答え頂きました。

日本Microsoft 廣瀬さん
好きな味:ポッキーアーモンドクラッシュ
KDDI 中村さん
好きな味:ポッキーいちご味
日立製作所 蒲生さん
好きな味:メンズポッキー
日本IBM 栗村さん
好きな味:うまい棒コーンポタージュ味

登壇者の皆さん貴重なお話ありがとうございました

こんにちは!Tech-on管理者の増田です。

去る2019月9月9日(月)に開かれたTech-on MeetUp#08「ロボティクス〜人と生活を支えるTech〜」にて、参加者の皆様にご回答頂いたアンケートの集計結果を公開いたします。

アンケートの回答率ですが、今回も大変高い回答率となりました!
当コミュニティをもっと盛り上げるためにもどんどんご意見等いただけたらと思います!

イベント全体の満足度ですが、多くの方々から「良かった」または「期待以上に良かった」をいただけました。
ロボティクスというテーマはTech-onが今まで扱ってきたテーマとは少し経路が違うものであったためみなさまに満足していただけるか不安がありましたが、想像以上に良いアンケート回答をいただけたので運営としても大変励みになります!

今後の技術テーマのリクエストについてですが、ロボティクスがテーマであったためかデバイス系のテーマが多く挙げられていた印象です。コンテナやサーバレスなどアプリケーション関連の時と比べるとだいぶ違った回答をいただいており、改めてこのコミュニティのテーマ選定の広さを実感しております。

セッションの評価についてもとてもよい評価をいただけました。
とても面白いプレゼンで、当日タイムキーパーをしていた私も時間を忘れて聞き入ってしまいました! 仕事しろ、自分。

イベント全体に対するコメントとしてもほとんどネガティブなコメントはありませんでした。会場については今回初めてヒカ☆ラボさんを使わせていただきましたが非常に綺麗でガラス張りで、外の景色も良く、こういうところで働きたいなと思う会場でした。最近高層ビルがたくさん立ってますしいいですよね、渋谷のあのあたり。

イベントに来場された回数についてです。
今までと経路が違ったテーマのせいか、初回の方の割合がいつもより多いイメージです。前回7回全参加の方がいらっしゃることに驚いていたのですが、その方は今回もご参加いただけたようです!
今回初めての方につきましてはぜひ次回もお越しいただけたらと思います!
本コミュニティはテーマを毎回変えているため、毎回違う方とコミュニケーションすることができるので様々な分野の知り合いができるかもしれません!

以上が今回のアンケート集計結果となります。ご参加及びご回答本当にありがとうございます。今後とも皆さまが「また参加したい」と思えるようなイベントを作っていければと思っておりますので引き続きよろしくお願いいたします。

初めまして。6月より運営に参加しました谷です。始めてレポートを書かせていただきます。
さて、 今回のテーマはロボティクスという事でロボットによって私たちの生活がどう変わるかについて発表していただきました。
日常生活でロボットを目にすることがさらに増えていくと思うとわくわくしますね!

人が信頼してしまう「インタラクションの設計」

最初は株式会社サイバーエージェントの馬場 惇さんの発表です。どのような「インタラクション体験の設計」が効果的で、かつ、受け入れられるのか、これまで AI Lab が実施してきた様々な実験について紹介いただきました。

サイバーエージェントについて

  • メディア、ゲーム、インターネット広告などを展開
  • ソフトウェアな会社
  • 売り上げの大きい広告ででAIを使っていきたい

AI Labの取り組み

  • デジタルマーケティングの課題を人工知能技術で解決
  • 産学連携も盛んで15以上の大学と人工知能を作成
  • その中でも石黒研究室とは共同研究講座も実施
    • 研究テーマは「対話エージェントによる接客」

ホテルのおもてなしロボット

  • 東急ステイによる実証実験
  • 「すき間をうめる」サービス提供
  • 人との対話は難しい
  • 人と対話をせず、ロボット同士が会話=Passive-Socialを使う
    • お客さんはロボットと会話している気分
    • 70%以上の人がロボットに高評価
    • 宿泊日数とロボットの高評価に正の相関
  • 次は、プライベートな室内空間にチャレンジ中

遠隔操作ロボット

  • 自立ロボットには2つの課題
    • 状況認識と対話能力が低い
    • どちらも人間は持っていて当然の能力
  • 遠隔操作ロボットのメリット
    • ほとんどの接客サービスを遠隔からできる
    • 自立学習データが手に入る
  • どうやって接客するか?
    • 「人間が操作していること」を明かす
      • 対人間と同じマナーを要求される
    • 逆に「人間が操作していること」を薄めてみたら?
      • ロボットが持つ受け入れやすさ
      • 人間がいると知らせないことで反感もありえる
    • 人間観を薄める工夫
      • 声を変えている
      • 流暢に会話しても半数が遠隔操作だと見抜けない
  • 操作者の能力を拡張させたい
    • LEDパネルをロボットに付けて感情表現を高める
  • 竹芝フェスで実証実験
    • 人間からガードができない
    • 雨、熱、音、回線も苦労した
    • 子供がロボットの前で踊ったり、接客ロボットと店舗の従業員が空き時間に会話したりしていた
    • お客様はロボットと楽しさを感じていた
    • お客様とロボット操作者の満足度が同程度であった

まとめ

  • 現状の技術はまだまだだけど、工夫によりユーザの体験は豊かにできる。
  • どこまで現実的な対話サービスが実現できるかをもっと理解していきたい

質疑応答

  • スマートスピーカーをレストランで使いたいが雑音を拾ってしまう。何か解決法はないか?
    • マイクにはすべての音を拾わせ、呼びかけだけを抜き出せるようモデルを工夫している
  • 個人情報と繋げると面白いと思う
    • 個人情報をつなげようとしたがハードルがあった

登壇資料

ロボットを社会進出させる。厨房の中で働くロボットの課題と苦悩

2番目の発表はコネクテッドロボティクス株式会社の佐藤 泰樹さんです。
様々な厨房にロボットを入れており、実話に基づいたロボット導入で大変だったことについてお話いただきました。

コネクテットロボティクスについて

  • 調理ロボットサービスの開発
  • たこやきロボットは90%の作業を自動化
  • 朝ごはんロボット、ソフトクリームロボット、唐揚げロボット、食洗機ロボット、シェフロボットなど
  • ロボット導入の際は自分も一緒に行った
  • ロボットに判定の目としてAIを活用した

お客様は誰か?

  • オーナー      ・・・ はじめに導入してもらう
  • スタッフ(ユーザー)・・・ 実際に使ってもらう
  • カスタマー     ・・・ サービスを提供する

ロボット開発の苦悩

  • 飲食業のpain
    • 熱い、臭い、冷たい、手が荒れる
    • 人手不足で時給をあげるか、ロボットを採用するか
  • ユーザーからのwant
    • 顔が欲しい、歌って欲しい
      • 価格が上がるならいらない
    • 開発者も作りたくなってしまう
      • 開発し続けないといけないのでmustに絞ることも大切
  • ロボットが作る飲食店絶対流行る?
    • はじめの1、2ヶ月だけは話題になり流行る
    • そもそも飲食店に来る目的はロボットではなくお腹が空いているから
  • ロボットに顔は必要か?
    • 顔をつけたことがあったが技術が多くて壊れやすくなった
    • お客さんの方を向いたり目線を向けるロボットはモーターが焼き切れた
    • そもそもお客さんはたこやきの鉄板をみて顔はみない
    • ロボットを見続けられるのは90秒が限界
  • ロボットが遅い問題
    • ロボットの動きが遅いので人より時間がかかると思われる
  • ロボットならではの「おっ」と思うものがないとがっかりされる
    • わざわざ物理ボタンを押したりすると喜ばれる
  • 見落としやすいこと
    • スタッフが扱いやすいようにする
    • 鉄板は生き物で予測不可能
    • 店員さんの教育も必要
  • やらない方がいいこと
    • 現地で開発する
      • ネットワーク環境悪い、炎天下であつい
    • 技術に固執する
      • お客さんは画像認識技術には興味がない
    • ハードウェアを作りすぎる
      • 壊れやすくなる
      • 異物混入のリスク

開発ポリシー

  • Simple(単純にする)
  • Visible(見えるようにする)
  • Tangible(触れるようにする)

質疑応答

  • 美味しさにはいきついた?
    • 結局大事なのは立地や味だというところにいきついた
    • コーヒー屋であれば空間作りであったり、目的を整理することが大事

登壇資料

巨大ロボット開発最前線

最後の発表はアスラテック株式会社の吉崎 航さんです。
夢のある巨大ロボットをどのようにして動かすのか、また、これからどのような分野で活躍するかについてお話しいただきました。

最初の巨大ロボット

  • ギリシア神話に巨大自動人形がある
  • 人間の根本には巨大ロボットを作りたいというものがある

巨大ロボットはもう存在している

  • 人が乗って動かせるものがアマゾンに売っている
  • 車に変形するロボット
  • 映画に出演するロボット
  • 日米巨大ロボ対決
  • 動く実物大GUNDAM構想

巨大ロボットをホンモノにする

  • V-Sido
    • 駆動部を抽象化
    • 小さいものから大きいものまでロボットを同じシステムで動かせる
    • ロボットは作らない、ロボットを動かす仕事

なんで巨大ロボットをつくるのか?

  • アニメ世代が40歳になって巨大ロボットを作り始めた

巨大ロボットに意味はあるのか?

  • インパクトだけでなく多機能
  • 建機は巨大ロボットと共通点が多い
  • タイヤではなく足を持つことで今までに行けなかった場所に行ける
  • 可能性が広がる

人間のサイズを2倍にする

  • 単純に大きくはできない
  • 重量は8倍
  • 骨の強度、筋力は4倍にしかならない
  • 軽くて強い素材が必要

巨大にする理由

  • 遠くに手を伸ばしたい
  • 一度に運べる量を増やしたい
  • 人間が乗るため
  • 外的要因(海だから、無重力だから)など

巨大ロボットのビジネス

  • 映画、イベント、グッズ販売など
  • 役割を与えてビジネスにできる

さいごに

  • 日本で巨大ロボットが作られる背景にアスラテックがあるからと言われるようになりたい
  • 新しいロボットでビジネスをするメーカーに寄り添っていきたい

質疑応答

  • 頭に羽があり腕がないロボットも制御できる?
    • 最近ドローンに足を生やすことも流行っていて広まって行く可能性はあると思っている。

登壇資料

登壇者希望により未掲載

まとめ/次回予告

クロージングセッションについては、Tech-onコミュニティマネージャーの須田からレポートします。

これまでは同じ渋谷でも駅の反対側のTECH PLAYで開催していましたが、1周年を機に場所を変えて開催してみました。
テーマも「ロボティクス」ということで、ロボティクスな業界の方々との繋がりは全くなかったので、これまでのテーマよりも登壇者探しは一層困難を極めました。その甲斐あって、対話ロボット、調理ロボット、そして巨大ロボットまで、私たちの生活を支えるロボット(巨大ロボットは文字通り力強く支えてくれそうですが)で活用されている技術と、実用化に向けた困難と期待、そして夢が詰まったお話を聴くことができました。これからも様々な課題解決のため、ロボティクスが適用される分野は、IoTやAI、5Gなど新たなテクノロジーとのコラボレーションによって深化していきますし、また機会があればTech-onでも紹介できればと思っています。

ネットワーキングタイム

発表に引き続き、ネットワーキングタイムでは登壇者への質問や、参加者同士の情報交換が行われていました。

登壇いただいた方の記念撮影も行いました。

懇親会の最後には全員で記念撮影を行いました!
掛け声はいつもの「てっく〜おん!」

次回予告

次回Tech-on MeetUp#09のテーマは「エンタープライズ・ブロックチェーン」
11/11(月)にDEJIMA(東五反田スクエア13F)にて!ぜひお越しください!

イベント参加者のブログ記事